砂糖断ちから3ヶ月がたった頃、私はニキビで悩んでいた。
砂糖をやめてからまるで10代の時にできるような赤いニキビがたくさん現れた。
顔全体というより、額やこめかみ付近に赤く目立つニキビがいくつもできては引いて、また違うニキビが現れる、といういつもニキビあります状態だった。
きっとこれは好転反応で、砂糖が身体から抜けてきているに違いないと焦らず様子を見て過ごした。
次から次へと顔を出すニキビに、いかに今まで砂糖を長期間摂取してきたか考えていた。
小さい頃から甘いお菓子が大好きだった。
特にチョコレートは毎日でも飽きないほど好きで、大人になってからは高カカオチョコレートを健康に良いからと毎日食べたし(適量ではなくいっぱいね)夏はアイスクリームを頻繁に食べて、カフェのモーニングのフレンチトーストと甘いカフェオレにハマった時期もあった。
毎日甘いものを食べるのが当たり前だった時、当然他の人も甘いもの好きは同じように毎日何かしら食べて生きていると思い込んでいた。
ある日、初対面の女性と話しをしていて甘いものが大好きで毎日食べていると言ったらびっくりされ、私は甘党なのに毎日食べない人がいることにびっくりで、お互いびっくりし合う変な初対面になってしまった。
とにかく小さい頃から甘いお菓子を食べてきた私が砂糖を取らなくなって、蓄積された砂糖がニキビとして現れているんだとすれば、なかなか治らなくて当然のようにも思える。
肌荒れがひどいと毎日メイクをするのも憂鬱だったが、砂糖断ちから4ヶ月目あたりからニキビが治り、半年過ぎた頃にはざらざらっとした質感がなくなりつるっと一皮剥けたように肌が綺麗になった。
肌荒れがなかなか治らず、なんでだろうと悶々とした時もあったけれど身体が変わるのってそんなに早くて簡単なことじゃない。
つるつるっとしたほっぺたを触るたびに、砂糖断ちを続けて良かったと思う。